ユーザー要件の識別と確認:プロジェクト成功へのカギ

コース番号:252E
日数:3日間(ご希望に合わせた日数・内容のカスタマイズが可能です)
形態:ワークショップ
PDU:21PDU (Ways of Working: 12PDU, Power Skills: 1PDU, Business Acumen: 8PDU)
CDU:21CDU

研修コースの概要

どんなプロジェクトにおいても成功の鍵は、ビジネス要件とユーザー要件が明確に定義されていることです。ビジネスのコンテキストやユーザーのニーズを識別することにより、プロジェクトの成果がユーザーや彼らを取り巻く組織全体の利益に結びつきます。

このコースでは、組織とユーザーの要件をステップバイステップで定義していくための、包括的で実践的なプロセスを学びます。プロジェクトを成功に導くための枠組みとなる要件を識別し、引き出し、分析し、確認し、管理するための、現場ですぐに使える技法を身に付けます。ソフトウェアの開発環境でユーザー要件を特定する責任を負っている方は、コース297U「ソフトウェア開発のユーザー要件とシステム要件」をお勧めします。

Project Management Institute iiba

この研修では次のスキルが習得できます

  • ユーザーの要件を確立するステップバイステップの方法を実行する
  • 形が整った正確な要件文書を書く
  • 要件を引き出し、整理して、ステークホルダーの期待を管理する
  • 要件を分析し、導出して、望まれる結果にプロジェクトの焦点を合わせる
  • 問題領域を正確にターゲットにした要件文書を作成する
  • プロジェクトの要件の妥当性確認を行い、検証し、管理する技法を適用する

この研修の対象者

プロジェクトを定義したり、管理することに関わっている方々。

コース内容

形の整った要件の基盤

  • 指針
  • 重要な文書作成スキル
  • 妥当性確認スキルの応用
  • まとめ上げるスキル

プロジェクトの要件の計画

  • 既存の文書を解釈する
  • プロジェクトのアクションプランを策定する

ステークホルダーから要件を引き出す

  • 要件を引き出すための会議を計画する
  • 要件を引き出すための会議を行う

プロセスマップを用いた要件分析

  • プロセスマッピング手法
  • その他の分析方法

要件文書の仕様化

  • 要件を記述する
  • 追跡可能性を確保する
  • 妥当性を確認する

変更を管理し、文書を更新する

  • 要件変更の文書化
  • 変更プロセスをナビゲートする

演習の内容

マルチメディアを駆使した実体験型のシミュレーションによるケーススタディを通して、形が整い、妥当性が確認されたユーザー要件の作成を実際に体験します。以下のアクティビティを実施します。

  • 実例に基づいて要件文書を作成する
  • ビデオのシナリオに基づく、ステークホルダーのインタビューに臨む準備をする
  • シミュレーションを通して、要件の分析、作成および妥当性の確認を行う
  • メンバーと協力して新しいアイディアや方法を発展させる
  • 自分自身のプロセスをさらに向上させるために、様々な要件のアプローチを幅広い観点から分析する

受講者の声

「要件定義の前工程から後工程まで含めて全体の流れを確認できた。全体像の俯瞰を重視しているやり方が良い。講義自体がプロジェクト運営の具体例となっており、プロジェクトマネジメントの観点も振り返ることができた。」

「業務に反映できる、利用できるものが多く、非常に良かったです。特にスパイラルを主体とした進め方、追跡マトリクス、ギャップ分析等、知ってはいてもできていない部分が多かったので、今すぐにでも利用していきます。」

「要件定義を進める上で、考え方と共に、要件定義を行うサポートとなるツール(ギャップ分析ワークシート、ステークホルダアセスメントのグラフなど)を知ることができた。」

「要件定義の全体の流れ、特に今まで殆ど関与したことの無い初期段階で行うべきこと、気を付けるべきことがよく理解できた。」

「要件定義をまとめる方法論、手順を体系的に学習することができ、また、インストラクターの経験からくる知識や注意点などが、とても参考になった。経験談があり、理論だけではない点に現実味がありよかった。」

「要件定義とは?という基本から実際に業務で役立つ内容まで含まれており、非常に勉強になりました。」

「理想論ではなく、ワークショップを用いた演習により、要件定義のプロセスを学ぶことができた。」