【ワールドクラスのオンサイト(一社)研修】
ユーザー要件の識別と確認:プロジェクト成功へのカギ

コース番号:423O
日数:2日間(ご希望に合わせた日数・内容のカスタマイズが可能です)
形態:ワークショップ
PDU:14PDU (Ways of Working: 6PDU, Power Skills: 0PDU, Business Acumen: 8PDU)
CDU:14CDU

研修コースの概要

このコースでは、要件を確立するための方法を、主にユーザー要件に焦点を当てて体系的に習得します。組織要件とユーザー要件を定義するために必要な、ステップバイステップのプロセスを紹介します。プロジェクトを成功に導くための要件の引き出し、分析、特定と文書化、妥当性の確認、変更の管理に関して、現場ですぐに使える実践的な技法を学びます。 ソフトウェアの開発環境でユーザー要件を特定する責任を負っている方は、コース297U「ソフトウェア開発のユーザー要件とシステム要件」をお勧めします。

Project Management Institute iiba

この研修では次のスキルが習得できます

  • 段階的なスパイラル要件開発手法
  • ステークホルダーとユーザーから要件を引き出して整理する
  • 詳細なユーザー要件を分析して導出する
  • ユーザー要件文書を記述して構造化する
  • ユーザー要件の妥当性を確認する
  • 要件に優先順位を付け、対立する要件や非公式な要件を協議する
  • 要件の相互関係を表わす追跡可能性マトリクスを作成する

この研修の対象者

いろいろなビジネスの場面で要件定義をするマネジャー、チームリーダーの方々に最適なコースです。

コース内容

考え方と定義

  • 要件とは何か?
  • 要件を分類する方法
  • なぜ要件は重要か
  • スパイラル要件開発プロセス

ユーザー要件を引き出す

  • 要件の引き出しの定義
  • 要件の引き出しの手順
  • 関与する組織のプロフィール作成
  • ユーザープロフィール、ペルソナの作成
  • 実践的な要件の引き出しの技法
  • 質問の種類
  • 効果的なインタビュー

ユーザー要件を分析する

  • 要件分析の定義
  • ギャップ分析技法の使用

ユーザー要件を特定する

  • 要件の正式な文書化
  • 構造と内容
  • 品質特性と非機能要件
  • 要件の追跡可能性

ユーザー要件の妥当性を確認する

  • 要件の妥当性確認の定義
  • 妥当性確認のアプローチ

演習の内容

ケーススタディを基にしたワークショップを通して、講義で学んだテクニックをグループで実践していきます。

  • 良い、悪い、ひどい要件
  • ユーザーの分類
  • ユーザー情報の収集準備
  • インタビュー
  • 追跡可能性マトリクスを作成する
  • 要件チェックリストを適用して、ユーザー要件を評価する

受講者の声

「要件定義の前工程から後工程まで含めて全体の流れを確認できた。全体像の俯瞰を重視しているやり方が良い。講義自体がプロジェクト運営の具体例となっており、プロジェクトマネジメントの観点も振り返ることができた。」

「業務に反映できる、利用できるものが多く、非常に良かったです。特にスパイラルを主体とした進め方、追跡マトリクス、ギャップ分析等、知ってはいてもできていない部分が多かったので、今すぐにでも利用していきます。」

「要件定義を進める上で、考え方と共に、要件定義を行うサポートとなるツール(ギャップ分析ワークシート、ステークホルダアセスメントのグラフなど)を知ることができた。」

「要件定義の全体の流れ、特に今まで殆ど関与したことの無い初期段階で行うべきこと、気を付けるべきことがよく理解できた。」

「要件定義をまとめる方法論、手順を体系的に学習することができ、また、インストラクターの経験からくる知識や注意点などが、とても参考になった。経験談があり、理論だけではない点に現実味がありよかった。」

「要件定義とは?という基本から実際に業務で役立つ内容まで含まれており、非常に勉強になりました。」

「理想論ではなく、ワークショップを用いた演習により、要件定義のプロセスを学ぶことができた。」