2025.08.18
【責任編集】ラーニング・ツリー

PMBOK第8版とPMP試験への影響についての考察

現在、PMI®(Project Management Institute)はPMBOK Guide第8版のリリース準備を進めています。
日本では2026年春頃の正式公開が見込まれており、プロジェクトマネジメント界隈で注目を集めています。

PMBOK®第8版の方向性

正式なアナウンスは未だですが、以下のような方向性が示唆されています。

・価値提供(Value Delivery)へのさらなるシフト
 「成果物」ではなく「価値」にフォーカスするトレンドが加速。
 第7版でも取り入れられた「原則ベース」がより深化する可能性。

・多様なプロジェクト環境の網羅
 Predictive、Agile、Hybrid を横断的に扱う流れが続く。
 規模、業種、スピード感の異なる環境で使える柔軟性を追求。

・実務寄りのナレッジ強化
 理論だけでなく「現場でどう使うか」に重点が移る。

PMP®試験への影響は?

PMBOKが更新されると、試験内容が変わるか気になる方も多いと思います。以下が現時点での考察です。

・すぐに試験が全面刷新されるわけではなく、PMIは数年かけて移行を進めるのが通例と考えられます。
 第7版は2021年に出ましたが、第6版範囲の知識が今も多く問われています。

・第8版リリース後は試験に反映される可能性大です。原則思考や価値重視の問題がさらに増える見通しで、従来のプロセス中心から、より「柔軟な対応力」や「価値観に基づく意思決定」が問われる試験へ進化する可能性があります。

・アジャイル・ハイブリッドの比重は高いまま、第8版でもアジャイル知識は引き続き必須と思われます。

PMP®取得を検討する方へのアドバイス

・今すぐ受験する価値は大きい
 → 移行期は試験が複雑化しやすいと想定されるので、現在の試験制度での受験も賢明な選択です。

・第8版以降も活かせるスキルは不変
 → 本質は「人と仕事を動かすマネジメント力」です。取得後も継続的な学びが重要です。

PMP®を目指す皆さんは、PMBOK®のバージョンアップ情報にアンテナを張りつつ、今の学習を止めず進めることが一番の近道です。

今後のアップデートについても、新しい情報を入手次第、お届けしていきます。

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