2025.07.07
【責任編集】ラーニング・ツリー
デザインシンキングについての考察
当社は、デザインシンキングについて、現在、以下のコースを提供しております。
・デザインシンキング入門(公開講座・1社研修)
~ビジネスを加速するデザイン・シンキングとコミュニケーションスキル~
・青山学院大学様の社会人向けDX人材育成プログラム
ADPISA(Aoyama Development Program for Information System Architect)
・デザインシンキングとはそもそも何でしょうか。
近年の大きなニュースとして、2023年のIDEO日本撤退があげられます。肯定的な見方としては、国内も大企業を中心にデザインシンキングが浸透してきたとする一方、収益化が難しいとの評価もメディアで話題となっていました。
デザインシンキングは、「観察・共感」「定義」「概念化」「試作」「テスト」との5段階のプロセスを行き来することで新しい価値を創造するフレームワークです。
主に、新規事業開発、UX設計、イノベーション創出等、顧客の潜在ニーズを掘り起こし、斬新な解決策を生み出すことが目的です。優秀な個人よりも、チーム力を軸に据えている点が特徴ともいえます。
・ロジカルシンキングやクリティカルシンキングとは何が違うのでしょうか。
ロジカルシンキングは、複雑な問題を構造的に整理する手法です。問題や課題の構造化を行い、論理の飛躍を排除し因果関係や優先順位を明確にします。主に業務改善や問題分析に用いられます。
クリティカルシンキングは、前提や情報を疑って検証する手法です。情報の信頼性を見極め、多面的な判断を行い、前提条件や誤謬をチェックします。偏見にとらわれない意思決定支援、リスク評価、課題の真因分析などに用いられます。
これらフレームワークは相互補完の関係といえます。例えば、論理的に問題を構造化した後、批判的に前提条件を精査し、デザインシンキングで新たな価値創造につなげることは、理想的な価値創造の流れと考えられます。
・まとめ
デザインシンキングについては、総じて、ビジネス環境の変化に適応するための利活用が着実に浸透しており、価値創造の重要性に対する認識も向上しつつあることが理解できます。
国内ではDXの進展とも相まって、今後、具体的な収益化の成功事例も増えていくものと期待できます。
企業にとっては、ステークホルダ全員で価値創造型の組織への転換を目指し、またその歩みを止めず、新たな事業価値の創造と成長に向かって、様々な取り組みを戦略的に継続することが重要です。
デザインシンキングは皆様の目標達成の一つの手段です。
主役は皆様です。