【活用事例】株式会社日立製作所様

「実務経験豊富な講師陣を揃え、IT系に強みを持つ
ラーニング・ツリーの研修を導入しています。」

株式会社日立製作所
システム&サービスビジネス統括本部
プリンシパル 初田 賢司 氏

日本ファンクションポイントユーザ会(JFPUG) 会長
プロジェクトマネジメント学会 理事

HITACHI Inspire the Next

株式会社日立製作所 Hitachi, Ltd.

設立年月日:大正9年(1920年)2月1日 [創業 明治43年(1910年)]
本店所在地:〒100-8280 東京都千代田区丸の内一丁目6番6号
代表者:代表執行役 執行役社長兼CEO 東原 敏昭
URL:http://www.hitachi.co.jp/

もくじ

  1. 1999年よりプロジェクトマネジメント教育に取り組む
  2. PM認定制度と関連した研修制度の必要性
  3. プラチナPMに進むための研修を検討
  4. IT系研修に強く、実務経験豊富な講師の存在
  5. より日立らしい、より多くのPMを育成していきたい

1999年よりプロジェクトマネジメント教育に取り組む

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「2001 年よりPM育成に関わっています」と初田氏

「2001 年よりPM育成に関わっています」と初田氏

1910年に茨城県日立市で創業された日立製作所は、情報・通信システム、電力システム、インフラシステム、建設機械、高機能材料、オートモティブシステムを中心とする分野で事業を展開し、IT(情報技術)で高度化された社会インフラを提供しサステナブルな社会を実現する「社会イノベーション事業」をグローバルに推進しています。優れた自主技術・製品の開発を通じて、社会に貢献するという基本理念のもと、グループ・グローバル30万人を越える社員が一丸となって、お客様の課題に誠実に向き合い、開拓者精神をもって社会の持続的な発展にむけた挑戦を続けています。

プロジェクトマネジメントの分野でも日立はいち早く取り組みを開始しています。1999 年には情報・通信システム事業を推進する部門にプロジェクトリスクマネジメントセンタ(現・プロジェクトマネジメント統括推進本部)を設立し、2001年からは長期的・戦略的な視点に基づいた活動を本格的にスタートさせました。
今回お話を伺う、プロジェクトマネジメント統括推進本部 本部主管 初田賢司氏は、この2001年からプロジェクトマネジメント教育に携わるようになりました。

「プロジェクトマネジメント統括推進本部は、お客様にご満足いただける品質の高いシステムの開発を効率よく行うことを目 的として活動しています。私たちは、プロジェクト品質を向上させるプロジェクトマネジメント技術、高品質・高生産性を めざすソフトウエア(システム)エンジニアリング技術、技術・知識共有を推進するナレッジマネジメント技術を共通技術 として開発しています。また、開発した共通技術をプロジェクトの開発現場に適用するための様々な支援活動を行っています。 さらに適用した結果を収集・分析することで新しいノウハウを抽出し、さらなる改善につなげています」(初田氏・以下同じ)

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PM認定制度と関連した研修制度の必要性

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プロジェクトマネジメント統括推進本部は日立の情報・通信システム社の中の一組織です。情報・通信システム社の事業の中で、サービスとシステムソリューションの領域を担当しています。

日立がプロジェクトマネジメントに取り組むようになったきっかけは、大規模化が進むプロジェクトにおいて、トラブルを未然に防ぐための取り組みの一つとして有益であると考えたからです。当初は任命制度を策定して運用を始めましたが、それまでプロジェクト・マネジャー(PM)という仕事がきちんと定義されていなかったため、プロジェクトの規模などに対して適切な任命となっているかどうかは確認しにくい状況でした。

「PMとしてのスキルやキャリアを的確にとらえるため、2002年にはプロジェクト・マネジャー認定制度を作り、PMレベルにより担当できるプロジェクトの規模を設定しました。PMレベルは下記の通りとなっています。

  • プレミアムPM
  • プラチナPM /大規模プロジェクト (金融機関や政府の基幹システム構築レベルの規模) に携わる
  • ゴールドPM /中規模プロジェクトに携わる
  • シルバーPM /小規模プロジェクトに携わる

PMの育成という観点では、当初はPMP® の資格取得教育を中心に実施してきましたが、だんだんと分化していき、階層別に教育をする必要が生じてきました。認定制度と関連させた研修の必要性が生まれてきたのです」

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プラチナPMに進むための研修を検討

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「IT系研修に強く、講師が優秀な点が判断基準です」

「IT系研修に強く、講師が優秀な点が判断基準です」

この認定制度と関連づけた研修として、ラーニング・ツリー・インターナショナル株式会社の研修が採用されました。最初はシルバーPMからゴールドPMに進むための研修で、採用当初は日立の全社共通で実施していたプロジェクトマネジメント研修を活用しています。

「私たちもどういう研修がいいのかを探していたのですが、以前から研修を依頼しているラーニング・ツリーのプロジェクトマネジメント研修が適していると判断して採用しました。当初は全社共通の研修と同内容だったのですが、その後、さまざまな変化に併せてカスタマイズを進め、2005 年頃には全社共通研修とはまったく別のものになりました。また、その後も研修内容のアップデートは常に進めており、毎回、新しい要素が加わっています」

PM認定制度に併せて、ラーニング・ツリーの研修を採用した日立では、PMのレベル認定は研修のみで行われるのではなく、公的資格を含む「スキル」とPM経験など「キャリア」を総合的に判断しての認定となっています。
また、認定されたレベルは、3年に1回の更新が必要となり、その際は、上記の認定要件は再度確認されます。また、各レベルに併せて実施される更新研修を受講することも、更新の条件となっています。

PM 認定制度の進展に伴って、ゴールドPM に進むための研修を導入した日立では、その後、プラチナPM に進むための研修 についても検討を始めました。

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IT系研修に強く、実務経験豊富な講師の存在

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「プラチナPM への研修をどこに依頼するのがいいのか、かなり探しましたが、対象となるのはラーニング・ツリーを含め3社しかありませんでした。比較検討した結果、ゴールドPMに進むための研修だけでなく、プラチナPM への研修も、ラーニング・ツリーに依頼することに決めました。依頼を決めた要件は次の通りです。

①IT系に強い研修機関であること

受講するPMもそれなりのスキル、キャリアを持っていますので、IT系に特化した内容で研修を提供でき、実践的なレベルまで持っていける点を評価しました。

②実務経験豊富な講師の質

いま現在も実務に携わっている講師がリアルな情報を教えてくれること。しかもアメリカで実務を行っている講師が来日して教えてくれることを評価しました。

プラチナPMへの研修の導入を検討している頃、 PMBOKの導入も進めたいと考えていましたので、取り組みが進んでいるアメリカの情報を取り込んでいきたいという私たちのニーズとも合致していました。

ラーニング・ツリーの研修は、ゴールドPMへの研修が300回以上、プラチナPMへの研修も40回以上実施しています」

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より日立らしい、より多くのPMを育成していきたい

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日立のPM認定制度は、グループ内の共通の認定制度として定着しています。
そしてPMの育成、研修についてはさらに充実させていく方針です。

「プラチナPM向け研修はディスカッション中心で、私たちプロジェクトマネジメント統括推進本部の人間も参加して実施しています。ゴールドPM、プラチナPMについては、仕事をする上での必要な知識といったレベルではなく、より専門的な課題を掘り下げ、後進の育成にも貢献する考え方を身につけて欲しいと考えています。
そのためには、アメリカで実際に仕事をされている講師の方の存在は、非常に意義あるものになっています。最先端の技術、考え方を身をもって経験し、実践されている講師の方に担当していただく研修は、参加者の満足度も高く、有意義な研修になっています。

ラーニング・ツリーとは、育成のパートナーとして今後も研修のブラッシュアップを進め、より日立らしい、より多くのPMを育成していきたいと考えています」

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お問い合わせ先
ラーニング・ツリー・インターナショナル株式会社
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-10-2共立ビル5階
TEL : 0120-191-181 (03-5226-3004) FAX : 03-5226-3001
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