2021.11.22  【責任編集】ラーニング・ツリーアジャイルを実践しているプロが考えるアジャイルに重要な事Top10

これからアジャイルを実践しようとしている人、勉強をしようとしている人、組織にアジャイルの考え方を導入しようとしている人などは、ベテランのアジャイルのプロフェッショナル達から最前線での経験を積んでいるからこそ判る重要なポイントを知ることは非常に意味があります。

弊社US本社で活躍するインストラクターでもあるアジャイルの実務経経験者から聞いてまとめたアジャイルの重要なポイントTop10をまとめました。

アジャイル実務経験者が選ぶ“アジャイルで確認しておくべきTop10”

1.優先すべきプロセスはステークスホルダーを必ず関与させる

各スプリント計画の前にステークスホルダーとの会議を開催する。これは、組織全体のビジネスニーズと価値を理解するのに役立ち、全ての関係者間の透明性のあるコラボレーションを推進します。更に、関連するマネジャーを含むステークスホルダーにプロジェクトの目的と成果を伝える有効な方法です。

2.アジャイルは、デリバリーまでの時間を短縮する事を再認識しておく

アジャイルをプロセスに採用していくには、初期段階では時間がかかる事もあるかもしれません。しかし、アジャイルの導入はデリバリーまでの時間を短縮する事が可能になるという重要なポイントがある事を再認識し、競合他社に先んじる事ができることのビジネスにおける重要性を考える事が重要です。アジャイルの特徴であるイリテーション(反復)で機能の改善をする時間は別途作っていくものである事も併せて理解しておくことが重要です。

3.タイムボックスがキーになる

決められたチームのサイズで決まったスケジュールの中で仕事を進めると、より注意深く分析を行い、定義された要件に集中する事が可能になります。スプリントの終わりに向けていく中で、スプリントレビューミーティングはプロジェクトが実現する事を確認し、全てのステークスホルダーに製品のデモンストレーションを行える重要なイベントになります。

4.ユーザーに焦点を当てる

プロジェクトを定義するための受入れ基準を設定し、ユーザーストーリーを作成する事は非常に重要な事です。チームメンバーの開発、品質保証とユーザーによる受け入れテストを行う迅速で効率的な方法を実現するものになります。

5.品質の向上ができる事を認識する

プロジェクトはより小さい単位とし、より管理しやすく分割する事で、チームはスコープに対しより集中し、定義されるタスクにのみ集中できるようになります。これにより、チーム内で提供される製品が高品質であり、集中した結果より精査されたものであることを確認できるようになります。

6.アジャイルは迅速・俊敏であることを再認識する

優先順位が頻繁に変更されるプロジェクトにウォ-タフォール方法論は向いているとは言えません。絶えず変化する市場に適応するプロジェクトにおいては厳格すぎる可能性があります。

市場に起こる様々な外部要因による変化により、私たちは新しいビジネスモデルを手に入れる必要性があることがより重要になってきました。プロジェクト開始時に優先度が高いと思われていた機能も、環境の早い変化により、もはや関連性すらなくなっている可能性もあります。

この、変化も含めたお客様のニーズを満たすソリューションを積極的に見つけておくことが重要です。

7.マネジメントチームの賛同が重要

アジャイルモデルにおいては、関わるべき全てのステークスホルダーが参加できない状況になると、効率的に、かつ、正しくプロジェクトを進めていくことは難しくなります。モデルの適用には時間がかかることもありますが、マネジメントチームがサポートを行い全てのステークスホルダーが関わるようにする事が不可欠になります。

8.チーム毎に最適なアジャイルのガイドラインを運用すること

チームが継続してアジャイルで動いていく場合、自分たちのリズムで動いてく事が重要になりますが、当初はそのリズムを掴むのに時間がかかるかもしれません。スプリントの長さ、会議時間の長さ、アジャイルの原則は、反復を繰り返す流れの中で適切なものを見つけながら動かしていくことも必要になります。反復のなかで、基準を分析しながら進める事も重要なポイントになります。

9.毎朝のスタンドアップミーティングは丁度いい時間になるはずです

一日の始まりに15分、各チームメンバーが進捗状況と障害について話を行うのに最適な時間となります。これにより、チームメンバーがタスクの完了に障害となる事項があった際に、スクラムマスターとプロダクトオーナーが即時のアクションアイテムを提示する機会にもなります。

10.スプリントのレトロスペクティブは非常に重要

スプリントの最後に、良い点、悪い点を確認するための会議(レトロスペクティブ)は継続的な改善に有効で生産的なイベントである事は明確です。時間の経過とともに、チームはベストなプラクティスを行う為の経験値をタイブラリとして構築できます。これば、アジャイルにおける優れたチームビルディングの利点でもあります。

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