公開講座
【オンラインライブ研修】スクラムを利用したアジャイルプロジェクトマネジメント(ケーススタディ演習付)

コース番号:394L
日数:2日間
形態:オンライン
PDU:14PDU (Ways of Working: 12PDU, Power Skills: 0PDU, Business Acumen: 2PDU)

研修コースの概要

このコースは、リアルなアジャイルプロジェクトのシミュレーションをベースにした実体験型のコースです。ソフトウェア開発プロジェクトにおける計画、見積り、追跡、コントロールについての知識と実務的なスキルを習得できます。複雑なプロダクト開発のためのアジャイルフレームワークの1種であるスクラムの基礎を学びます。スクラムガイドで定義されているスクラムの成果物、タイムボックス、ルールを学習します。さらに、アジャイルプロジェクトマネジメントで成功するための確立された技法も習得できます。

このコースを通して、次のスキルが習得できます。

  • アジャイル開発手法を使って短期間で高品質のソフトウェアシステムや製品を開発する
  • アジャイルの価値と原則を適用して不確実性とリスクを緩和する
  • ビジネスの具体的な運用ニーズを満たすためにスクラムフレームワークを適用する

**注意)当該コースは下記コースと内容が重複する部分があります。
コース名:アジャイルの基礎:はじめてのスクラム
コース番号:4591 日数:1日間

  • Project Management Institute
開催日程
  • 2024/4/17(水)-18(木) 受付終了
  • 2024/6/24(月)ー25(火) 受付中
  • 2024/8/20(火)-21(水) 受付中
時間 9:30 - 18:00
料金
  • (税込価格)145,200円
受講形態 オンライン
  • ※本講座は、ご自宅や会社から、インターネットを利用して講義をリアルタイムで受講する形式のオンラインライブ研修です。お申込前にかならず「オンラインライブ研修について」をご一読いただき、受講環境についてご確認ください。

この研修の対象者

プロジェクト・マネジャー、プログラム・マネジャー、ソフトウェアアーキテクト、システムアナリスト、チームリーダー、開発者など、スクラムやアジャイル手法を習得したい方々。

コース内容

アジャイルプロジェクトマネジメントの紹介

  • アジャイルの価値と原則を明確化
  • 伝統的なウォーターフォールとアジャイルの比較
  • アジャイルソフトウェア開発の誤解と実際
  • 経験主義とリーン思考とスクラムの関係

不確実性とリスクに対応するためのスクラムの基本

役割と責任の識別

  • プロダクトオーナーによるゴールとスコープの管理
  • スクラムマスターのリーダーシップ
  • 自己管理できるチームの構築
  • 外部ステークホルダーとの関係

製品を顧客に引き渡すためのマネジメント

  • 要件と技術課題を把握するプロダクトバックログの作成
  • 1ヶ月未満のサイクルを利用した繰り返し型の開発
  • やる気にあふれた開発作業のリズムを作るタイムボックス

プロジェクトを追跡し監視するためのツール

  • ストーリーを使ったユーザー要件の補足
  • チームのベロシティを使ったパフォーマンス目標の設定
  • バーンダウンチャートを使った将来の終了予測
  • タスクボードを使った開発タスクのマネジメント

アジャイルプロジェクトの計画

価値に焦点を当てる

  • 価値を重視するフィーチャーの提供を実現するスプリント計画
  • リスクマネジメントを遂行するための顧客との協力
  • 「利用可能なプロダクトインクリメント」のレビュー

各イテレーションで開発するフィーチャーの特定

  • タイムボックスに応じたフィーチャー分解
  • フィーチャーの選択とスプリントゴールの具体化
  • プロダクトバックログとスプリントバックログの関係

開発チームの自己管理能力の育成

最適な作業環境の構築

  • 外的要因からのチームの保護

自己管理への移行

  • 複数のタスク対応能力の向上とチームとしての経験の蓄積
  • 開発プロセスのコントロールと権限委譲

イテレーションの実行

  • デイリースクラムミーティングとスクラムマスターの役割
  • 高品質で価値をもたらすプロダクトの構築
  • 完成の定義

変更管理

スプリントレビューによる成果物へのフィードバック

  • スプリントごとのフィードバックと変更管理
  • ステークホルダーとの協調関係の促進

スプリントレトロスペクティブによる開発体制のレビュー

  • チームの開発能力の自己評価と次のイテレーションの目標
  • 継続的改善を続けるための新しい知識の反映
  • PDCAループの実現

演習の内容

実体験型のシミュレーションを通じて、新しい知識とスキルを習得します。
以下のようなアクティビティが用意されています。

  • プロダクトゴール
  • 初期のバックログ
  • リファインメント
  • 課題を読み取る
  • レトロスペクティブ

担当講師のコメント

アジャイルは既に15年の試行錯誤を経て、現在に至っています。この開発手法が目指しているのは、変化や変更といったリスクに耐えていく開発方法ではなく、そのリスクに柔軟に対応していく開発方法、と言えます。ある側面では、計画の段階から積極的にリスク要因を取り込んでいく方法、と言えないこともありません。

このコースでは、こういった視点からアジャイルを考え、ディスカッションや演習などを通して、これからのプロジェクトに適用していく方法を模索します。従来の考え方に捕われない自由な発想を試してみましょう。

受講者の声

「期待以上。教科書的な内容(ノウハウや定義の紹介)でなく、原則・価値観についてインストラクターが強調しており、その点が強く印象に残った。アジャイルの原則、本質を理解できた。」

「アジャイルの原則を理解することができた。今までアジャイルの良さだけを耳にしていたが、使うべきシーン、気をつけるべき内容が分かって良かった。」

「スクラムの重要な部分が説明されていたので、アジャイル(スクラム)初心者向けにはとても良い研修だと思った。」

「アジャイル開発の目的・手段について、網羅的に説明していただけたので、一通りの知識、自分の知らない部分が確認できた。」

「アジャイル開発の考え方、利点、現状との比較など良いところを取り込むことで効果が出せそうと思う。」

「アジャイルに対する、あいまいなイメージや否定的な考え方に対して、正しい理解をもって説明ができるようになったと思います。また、顧客にこそメリットがあると理解できました。」

「コース内容だけでなく、関連する知識やノウハウ、講師自身の経験談などプラスアルファの話がたくさん含まれていた。」