公開講座
【オンラインライブ研修】オブジェクト指向デザインパターン
コース番号:252P
日数:4日間(3日間)
形態:オンライン
研修コースの概要
デザインパターンとは、拡張性、保守性、再利用性などの点で優れた既存のオブジェクト指向のプログラムの中に共通に現れる構造を、抽象化し分類・整理したもので、オブジェクト指向開発を成功に導くための実証済みの汎用的な指針です。多くのデザインパターンはポリモーフィズムを有効に活用することにより凝集度が高く結合度が低い、つまり保守性、拡張性、再利用性に優れたコードを生成する方法を示しています。いまやオブジェクト指向の開発者にとって、デザインパターンの知識と応用能力は不可欠です。
このコースでは、デザインパターンを活用して、優れたオブジェクト指向のプログラムを設計・開発するための知識とスキルを身に付けます。単に概要を学ぶのではなく、パターン1つ1つについて、1つから3つのC#.NETで記述されたサンプル・プログラムをクラス図、オブジェクト図、そして実行時メモリー図などを利用しながら精読・解析することにより、ソース・コードのレベルでその記述の仕方や実行時の動作、そして特徴・利点等を深く理解します。そのような深い知識により、はじめて直面している問題に最も効果的なパターンを選びだし、適用する応用力がつきます。また、パターンを使っていないプログラムを、パターンを使ったものに書き換えその効果を確認したり、いくつかのパターンを効果的に組み合わせたりといった演習を行い、高品質のプログラムを開発するノウハウを身につけます。さらに、コースの最後で受講者のさらなるコーディング技術の向上を目指し、リファクタリングの紹介を行います。
開催日程 |
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時間 | 9:00 - 18:00 |
料金 |
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受講形態 |
オンライン
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受講環境について
- ブラウザはChromeを推奨します。
- 本研修では開発演習にクラウドサービスであるSkytapを使用します。事前に、受講環境でSkytapが利用可能かご確認ください。事前確認のために、こちらのSkytap Connection Checkより、「Select a region」で「APAC-2」を選択し、「Start Connectivity Checker」をクリックしてください。「Supported browser」「Client connection」の結果に「Passed」と表示され、「Latency」は緑か黄色になれば問題ございません。
- Latencyがオレンジや赤になった場合、以下をお試し下さい。
- ブラウザの他のタブを閉じて下さい。
- ブラウザがChromeでない場合、Chromeをお使い下さい。
- インターネット接続を無線から有線に切り替えて下さい。
- ホテルやコーヒーショップのWifiを使っている場合は、ご自宅やオフィス等で接続をし直して下さい。
事前確認セッションについて
- 研修当日にスムーズに演習を行うため、研修で使用する仮想環境へのアクセス・プログラム実行などについて事前に動作確認を行う「事前確認セッション」へのご参加が必須となります。
コースの対象者
このコースは、Java、C#、あるいはC++等のオブジェクト指向言語、そしてオブジェクト指向の設計法をある程度理解したアーキテクト・設計者の方が、さらにもう一段のスキルアップをはかるのに最適です。
弊社の123Pまたは297Jを未受講の方は、【A】「4日間」をお申し込み下さい。既に弊社の123Pまたは297Jを受講済みの方は、【B】「3日間」をお申し込み頂けます。
コース内容
4日版は、破線で囲んだ部分を1日目に学習します。
- オブジェクト・クラス・関連・リンク
- オブジェクトの実行時環境とメモリー・イメージ、ヒープとフレームスタック
- UMLクラス図、オブジェクト図
- 継承とポリモーフィズムの詳細
- デザインパターンの概要
3日版
汎用デザインパターン
- Delegate
- Iterator Pattern
- Singleton Pattern
- Template Method Pattern
- Façade Pattern
- Proxy Pattern
- Adapter Pattern
- Bridge Pattern
- Observer Pattern
- Mediator Pattern
- Command Pattern
- Chain of Responsibility Pattern
- Prototype Pattern
- Factory Method Pattern
- Abstract Factory Pattern
- Memento Pattern
- Flyweight Pattern
- Composite Pattern
- Visitor Pattern(ダブル・ディスパッチ)
- Decorator Pattern
- Strategy Pattern
- ステート・マシンと状態遷移図
- Interpreter Pattern
- State Pattern
- State Machine図(旧ステート・チャート)の実装
- 25~30種類位のリファクタリングについて理解する
実習の内容
コース全体を通して、GoFの23のデザインパターン一つ一つについて、
- そのパターンの目的、意義の理解
- その例を実装した高品質なC#.NET のソース・コードの解読、その実行動作の確認と理解、その一部に変更を加えた場合の動作の確認、といったソース・コードのレベルでの深い理解
- そのパターンを使わなかったときのコード(アンチ・パターン)についての考察
といったことを行います。さらに演習でいくつかのパターンを効果的に組み合わせて、高品質のプログラムを開発するノウハウを身につけます。
受講者の声
「非常に分かり易い講義で、デザインパターンの全てを理解できたと思う。ソースコードもシンプルに作られており、デザインパターンを理解するには十分な量だった。」
「独学では理解しきれなかったことが理解できたので非常に満足。早く実践したくてうずうずしている。」
「教材の内容に合わせた実ソースコードの量は圧巻。すぐに業務で使える内容も見い出せた。」
「具体的なサンプルコードを常に見ながら学習を進めていたためか、概要レベルで止まらずに実際に使える形まで身に付いた。」
「デザインパターン名からコード例やクラス図が頭に浮かんでくるようになり、今後に活かせると思った。」
「オブジェクト指向研修の際に得た知識をもとに、デザインパターンの実践的な力と理解を得ることができたと思う。書籍を読むだけでは絶対に得られないレベルの理解ができたと感じた。」
「講義で演習を繰り返すうちに、理解していること、理解スピードが上がっていることを自分でも実感できた点が素晴らしかったです。」
「講師はデザインパターンを実践的に使ってコーディングされていた方なので、概念的な説明ではなくすべてコードレベルで教えて頂けた。」